「更新するベーシック」をキーコンセプトに掲げるファッションブランドWORLD BASICSの展示会場デザインである。イニシャルショップの提案を求められていたことから、ショップの計画のモックアップとして展示会場をデザインした。 昨今、ファッションブランドは専用の店舗を持つだけではなく、ポップアップストアなどの期間店舗やセレクトショップへのコーナー展開など販売形態は多岐に渡っている。 そこで、どの場所や販売形態でもブランドのアイデンティティを持ちうる1つのボックス(600×450×300)のみで構成する店舗を提案した。時期や販売形態に合わせて、ブランドスタッフ自らが、レンガを積み上げるようにさまざまな組み方をして、間仕切りや平台、カウンター、フィッティングルームまで、ショップを形成するすべてをつくりあげることができる、流動的インテリアの提案である。ボックスのジョイントはマグネットを使用している。パテと塗装で見えなくしたスチール部(皿ビス)にマグネットを取り付け、アルミの目地材をはめ込み、積み上げる仕組みとなっている。展示会場ではボックスと同サイズのダンボールを使用して架空のイニシャルショップをつくっている。